鉄筋コンクリート住宅の雨漏りの原因と補修方法

鉄筋コンクリート住宅は屋上が完全にコンクリートで覆われているので、「雨漏りなんてあり得ない」と思いがちです。 しかし建物を覆うコンクリートのひび割れや穴によって、雨漏りすることがあります。

目次

鉄筋コンクリートの雨漏りの実例

鉄筋コンクリート住宅は、現在主流の建築方法と言えます。
部屋の内装では鉄筋コンクリートか木造か見分けが付きませんが、住宅の骨格は全く違います。
身近な鉄筋コンクリート構造の建物は、学校や会社が入っているようなビルです。

それを小さくしたのが鉄筋コンクリート住宅であり、四角い形のオシャレな外見をしている住宅は鉄筋コンクリート構造が多いです。
鉄筋コンクリート住宅が雨漏りする実例として、「コンクリート壁のヒビ割れ」や「コンクリート壁の穴」が代表的です。

ほかには、木造住宅と共通する例として、サッシ周辺のトラブルによる雨漏りもあります。
鉄筋コンクリート住宅は、名前や見た目からも強固な住宅と思われがちですが、永久不滅ではなく、木造住宅同様に経年劣化する住宅です。

ひび割れや穴の原因は?

コンクリートは丈夫な建材にもかかわらず、どうしてヒビ割れや穴が出て来てしまうのでしょうか?

まず、ひび割れについてはいくつか原因がありますが、施工不良を除くと気温や天候など外的要因によって、コンクリート剤が収縮や膨張を繰り返すによって亀裂が入ることがあります。
古い鉄筋コンクリートの建物になるほど、外壁や屋上など様々な箇所に亀裂が入っている光景を見かけますね。
長年に渡って温度や天候などの外的影響を受け続けることで、コンクリート自体がその伸縮に耐えられなくなり、亀裂が生じるのです。

次にコンクリート壁の穴ですが、これは施工の段階で空気抜きがきちんとされていないなど、施工不良によるところが大きいです。
また小さな穴が原因で、そこから亀裂が入ってしまうこともあります。
コンクリート壁の穴を発見したら、早めに修繕しておいたほうがいいでしょう。

コンクリート住宅の雨漏り修繕方法

コンクリート住宅の雨漏りは、木造住宅よりもシンプルです。
外壁に亀裂や穴があることから雨漏りが発生するので、通常の外壁塗装を行うことで解決することができます。
つまり亀裂や穴が特定できる場合、その箇所だけを修繕することでほとんどの雨漏りは解決できるのです。
ここがコンクリートと木造の大きな違いです。

また、ある程度築年数が経っている場合は建物全体の外壁を修繕するほうが良いため、築年数によっても修繕工事の規模は変わってきます。

外壁の塗り替え頻度と費用

外壁塗装の相場は、一戸建ての場合だと50万円~100万円ほどです。
ビルの場合は階層が増えるほど塗装する面積が大きくなるので、ビジネスビルや学校等の規模になると数百万円~1,000万円超えという相場になります。
一戸建ての鉄筋コンクリート住宅では、外壁を塗り替えるべき頻度は5年~10年に1回と言われます。

一般的に住宅リフォームの目安としても10年を節目として捉えることが多いです。
住宅の老朽化対策として、修繕の頻度について意識しておくといいでしょう。

もちろん、以前のリフォームから年数が経っていない場合でも、外壁のひび割れや穴があるなら修繕しておくほうが良いです。
想像していただければわかると思いますが、外壁の亀裂や穴は雨に直接さらされるので、そこから内部に水が入ってきます。
水が入ってくるということは雨漏りにつながり、住宅内部の老朽化を早めることにもなるのです。

まとめ

最近は和を感じる古風な木造住宅は少なくなり、モダンなスタイルの鉄筋コンクリート住宅が増えています。
雨漏りは木造住宅だけに起こるトラブルではなく、鉄筋コンクリート住宅においても意外に多いトラブルです。
木造住宅同様に、早期に発見をして早期に修繕することが大切です。
コンクリート外壁に異常を発見、あるいは異常を感じたら、早急に専門業者へ雨漏り調査を依頼してください。