雨漏りの放置に注意!放っておくと起こり得る様々な2次被害

気候の変化や太陽光パネルの施工ミスなどが影響して、雨漏りの被害件数が増えてきています。「天井にシミがある」「大雨が降ったら二階が水浸し」といった経験をしたことのある人も多いのではないでしょうか。
雨漏りがあると、そこに住む人に大きなストレスを与えます。けれども、いざ修理となると費用もかさみそうで、踏み出すハードルはそう低くはありません。とはいえ、そのまま放置するのは、実はたいへん危険なのです。ここでは、雨漏りを放置すると起こり得る二次被害についてまとめました。

目次

天井のシミは修理のサイン?できるだけ早く対処しよう!

サインに注意しよう

天井のシミを見つけたなら、すでにそこまで雨水の通り道ができていることを意味します。ちょっとしたシミなら気にしないという人も多いでしょうが、甘く見ることはできないのです。

そもそも、建物は通常、二重の防水機能で守られています。
屋根や外壁が一次防水であり、その内側に防水シートが張られていて、二次防水の役割を果たしています。
つまり、天井のシミはこの2つの防御がすでに突破されていることを表します。
屋根や外壁に雨水の侵入口ができているだけでなく、防水シートに破れがある可能性があるのです。

雨漏りというと天井の不具合と考えがちですが、サッシ回りや外壁からの雨漏り被害の件数は意外に少なくありません。紫外線や経年劣化などが原因で、サッシ回りや外壁のコーキングがやせると、そこから雨水が入り込みやすくなります。
壁や窓周辺が濡れているなら、このような不具合が起こっている可能性も考えられます。

どんな雨漏りであっても、何かしらの破損や劣化、ズレや緩みなどの不具合が起きているのは確かなので、できるだけ早く対処しなくてはなりません。
雨漏りが起きると、シミができて見栄えが悪いだけでなく、住む人に大きなストレスをもたらします。
とくに、新築の住宅で雨漏りが起きると、大きな不安を感じてしまうでしょう。
けれども、「仕事が忙しい」「すぐには費用が準備できない」など、タイムリーに対処するのが難しい場合もあります。
では、雨漏りを放置したらどんなことが起こるのでしょうか。

健康被害や建物の耐久性の低下を招く!

最もポピュラーな二次被害は、カビと腐食です。
カビの活動は、温度が20~30度、湿度が60%以上の環境で活発化します。
雨漏りしていても、エアコンのきいた室内にいる限りは快適ですが、屋根裏はそうはいきません。
気づいたら壁紙の裏側にびっしりカビが、ということにもなりかねません。
また、断熱材の中に雨水が入り込むと、気密性が高いためなかなか乾燥せず、腐ったりカビの温床になったりします。

カビが生えるということは、空気中にカビの胞子が存在していることを意味します。
そんな空間で毎日カビを吸い込んでいると、アレルギー反応によって皮膚炎やぜんそくなどを引き起こすおそれが高まります。
エアコンにカビの胞子が入り込むとそこでさらに繁殖して、換気しても胞子を追い出すのが難しくなります。

腐食も深刻な被害につながります。
木材を腐らせる菌が繁殖すると、屋根部分はもとより柱や土台にも腐食が進み、耐久性が大きく落ちてしまいます。
天井が落ちてきたという事例もあり、見過ごすのは危険です。
鉄筋コンクリートの建物では金属部分もさびるので、やはり耐久性が低下します。
通常、住居の耐用年数は30年といわれていますが、雨漏りを放置すると20年ほどで寿命が来る可能性もあります。
劣化のスピードが速くなるため、資産価値もどんどん落ちます。
転売などを考えている場合には、大きなダメージになってしまうでしょう。

害虫被害や火災の危険も!

カビや腐食と並んでよくあるのが、害虫被害です。
特に、湿った木材を好物とするシロアリのターゲットになってしまうと被害は甚大です。
「床を歩くとふわふわする」「柱が傾いて戸が閉めにくくなった」などの状態がみられるなら、シロアリにやられている可能性は低くありません。
最悪の場合は建て替えが必要になるでしょう。
また、ネズミやダニが繁殖するのもやっかいです。
どちらもアレルギーや感染症の原因になるものなので、健康被害が起きる前に早めに対処したいものです。

最も恐ろしい二次災害は、感電と火災でしょう。
壁の内部や天井裏には電気機器やそれにつながる配線が設置されています。
通常、これらの電気設備には電気が漏れないように絶縁処理が施されています。
ところが、雨漏りによって絶縁体の内部に水が浸み込むと、絶縁状態が保てなくなって漏電が起きることがあります。
漏電によって、急に停電になったり電気料金が上がったりするのはまだ良いほうです。
電気が流れ込んだ電気製品に触ると感電するおそれがあります。
ほんの10~20ミリアンペアの電流でも、人体に流れると筋肉がけいれんしてその場から動けなくなり、長く感電すると死にいたる可能性が高まります。
また、漏電によって付近の可燃物に引火すれば、火災になるかもしれません。
雨漏りを放置すると、最悪の場合は大切な家族の命にかかわることもあるのです。

まとめ

天井のシミくらいなら気にしないという人もいるでしょうが、雨漏りに気づいたときには建物内部の状態が悪化していた、ということも珍しくありません。
雨漏りを放置すると、カビや腐食が広がって健康被害や建物の資産価値の低下を招きます。

ときには命にかかわる被害につながることもあるため、軽く見ることができません。
被害が大きくならないうちに、経験豊富な専門業者に修理を依頼すると安心です。