何度直しても雨漏りが止まらない…思わぬところに原因が!

業者に頼んで、修理したはずなのに、雨漏りが止まらないケースがあります。何度も修理することを繰り返していると、費用ばかりがかさむことに。また、家の寿命も縮まってしまいます。そこで、修理しても雨漏りが止まらない原因を踏まえながら、業者に修理を依頼する場合に気を付けること、業者に確認しておくべき大事なポイントを紹介していきます。

目次

雨漏りが止まらない原因は業者?

修理したはずなのに雨漏りが止まらないのには、修理業者がきちんと原因や破損箇所を特定できていない状態で見当違いの修理を繰り返している恐れがあります。雨水が侵入する経路は非常に複雑です。専門知識と長い経験を持っていても、原因や破損箇所を特定することが難しい場合があります。にもかかわらず、経験が浅い又は専門知識がないスタッフを送り込む修理業者があるのです。結果、肝心な破損箇所が修理されないまま、いつまで経っても雨漏りが止まらないということになってしまいます。


次に、ずさんな工事をしている場合です。雨漏りというと、隙間という隙間を全て塞いでしまえば解決すると思われるかもしれませんが、それは間違いです。屋根の構造材の中には、雨水を排出するために意図的に作られた隙間もあるのです。それなのに排出する隙間の存在を無視して塞いでしまうと、行き場をなくした雨水が屋根裏に溜まって雨漏り被害をもたらす場合があります。


第3に、悪徳業者が意図的に無駄な修理を繰り返しているケースです。テレビのニュースやネットなどでは盛んに詐欺業者への注意を促していますが、悪徳業者に騙されてしまう人は後を絶ちません。悪質な業者の中には、わざと屋根を壊して、高額な修理費用を請求する業者もいるのです。業者選びを誤ったばかりに、家の寿命を短くしてしまうことにもなりかねません。

雨漏り修理には業者選びが重要

まず、ろくに調査をせずにすぐに見積もりを出してくる業者は要注意です。雨漏りの原因は複雑で、一目して分かるようなものではないのです。原因が分からなければ、どの箇所にどのような修理が必要で、どのぐらいの費用がかかるのかを、的確に判断することはできません。にもかかわらず、すぐに見積もりを出してくるというのは、きちんと屋根を見ていない恐れがあります。また、「早く修理しないと大変なことになる」などと不安をあおって、契約を急かしてくる業者も警戒したほうがいいでしょう。


次に、修理箇所をあいまいに説明する業者も良くありません。なぜなら、必要のない工事が行われる危険性があるからです。きちんとした業者であれば、専門的な内容でも破損箇所や必要な修理について分かりやすく説明してくれるはずです。修理が終わってから後悔しないように、説明はきちんと聞いて、不安な点やわからない点があれば納得がいくまで確認をするようにしましょう。

適切な修理を行うために確認しておくべき大事なポイント

雨漏りがしたら、次のポイントを確認してください。


まず、雨漏りの状況を把握しましょう。全ての部屋をくまなくチェックして、雨漏りしているのは1箇所なのか、それとも複数箇所あるのか。雨漏りに気付いてからシミの大きさは変わっているか、周辺の壁紙の状態はどうか、部屋にかび臭い匂いはしていないか、などです。


次に、雨漏りに気付いた時の状況です。たとえば、気が付いたのはいつ頃だったか、その時の雨はどのような降り方だったかなどです。また、雨漏りに関係したことだけでなく、ベランダや家の周囲で晴れていてもいつも濡れているところがないか、なども雨漏りの原因や損傷箇所を特定するきっかけになることもあります。

こういった状況を修理業者に伝えることができれば、雨漏りの原因や破損箇所の特定に役立ちます。なぜなら、修理業者を呼んだ時には雨漏りやシミが確認できなくなっている場合もあるからです。情報が多ければ多いほど、雨漏りの原因を特定しやすくなります。そして、適切な修理をスムーズに行うことができるようになるのです。

まとめ

修理を繰り返しても雨漏りが止まらないのは業者や施工が原因の場合もありますが、工事の内容や建物の状況によっては、原因が他のところに隠れている場合もあります。雨漏り工事を繰り返さないためには、 異変を感じたら早めに修理業者に相談することと、雨漏りが起こった時の状況を確認しておくことが重要です。