自分でできる雨漏り修理!知っておきたい雨漏りの対処方法

自宅が雨漏りしてしまったときには、専門的な技術や知識を持った業者に依頼する必要がありますが、自分でできる雨漏りの応急処置を覚えておくと、もしものときに被害を最小限に抑えることができます。雨漏りの応急処置の方法の中には比較的簡単にできるものもあるため、被害の状況に合わせて試してみると良いでしょう。この記事では、業者が到着するまでに自分で行うことができる雨漏りの対処方法について解説していきます。

目次

雨水の侵入経路が明らかなときには!防水テープで補強しよう

防水テープ

屋根や外壁など、雨水の侵入経路が明らかにわかっているときには、防水テープを用いて雨漏りの応急処置を行うことができます。
ただし、防水テープを使った対処方法に関しては、陸屋根やトタン屋根の場合に限り行うことができる対処方法と心得ておきましょう。

まず、防水テープと粘着テープ、掃除道具、ゴミ袋を用意します。次に、雨水が侵入している箇所の周辺に凹凸があればなめらかになるように取り除き、砂やホコリなどをきれいに掃除しておきましょう。
掃除をせずに防水テープを貼ってしまうと、密着してテープを貼ることができずすぐに剥がれてしまうため、テープを貼る前には丁寧な掃除が欠かせません。
掃除ができたら、防水テープを貼っていきましょう。
防水テープを貼るときには、雨水の流れる方向に着目してテープを貼るのがポイントです。
防水テープは下流から上流に向かって貼っていくと良いでしょう。
加えて、防水テープを貼るときには、テープの内面に空気が入らないようにしっかりと押さえながら貼っていくことが大切です。

防水テープを使った応急処置を行うときには、テープとテープが重なり合う部分は最小限にとどめながら貼るのがコツといえます。
また、防水テープは水分をきれいに取り除いた箇所にしか貼ることができないため、雨が降り注いでいる状態では行うことができない対処方法といえるでしょう。

被害箇所が特定できない!ブルーシートを被せる方法

ブルーシートを使った雨漏りの対処方法は、雨漏りの原因箇所が特定できていない場合に試してみると良いでしょう。
この方法については、ブルーシートと土嚢だけでできる対処方法であるため、やり方を覚えておくと便利です。
まず、ブルーシートはホームセンターなどで用意できますが、小さいものではなく4畳以上のサイズのものを用意しておくことがおすすめです。
また、土嚢については、土嚢袋の中に目の粗い砂利などを入れたものを用意しておきます。
目の細かい砂を入れてしまうと、雨が降ったときに泥水となって流れ落ちてきてしまうため注意しましょう。

大きいサイズのブルーシートを使った雨漏りの応急処置では、原因箇所がわからなくても広範囲をカバーすることが可能です。
ただし、ブルーシートを被せるときには、雨水の流れなどを考慮すると良いでしょう。
仮に、雨漏りをしている場所がわかっている場合は、その箇所よりも上の部分をブルーシートで覆うことがポイントです。
ブルーシートはサイズが大きいため、屋根などの広範囲をカバーすることができることから、雨漏りの応急処置としては実践してみる価値があるといえます。

ただ、ブルーシートを使った雨漏りの対処方法を、雨が降っている最中に行おうとするととても危険です。
雨が降っているときというのは、屋根の上が大変すべりやすくなっています。
そのため、重い土嚢袋を持って移動したりブルーシートを被せようとしたりすると、足を滑らせてしまうおそれがあるため、無理をして行わないようにしましょう。

原因箇所の隙間を埋める!コーキングを使った方法も

雨漏りの原因となっている箇所がわかっており、その隙間をピンポイントで埋めたいなら、コーキングを使った方法もおすすめです。
この対処方法を行う場合は、防水コーキング、コーキングガン、マスキングテープ、プライマー、カッター、掃除道具を準備しておきましょう。
防水コーキングにはいくつかの種類があるため、修理をする箇所に応じて使い分けることがポイントです。

コーキングを使った応急処置では、まず雨漏りの該当箇所をきれいに掃除しておきます。
次に、防水コーキングが雨漏りの被害箇所以外についてしまうのを防ぐため、マスキングテープを使って丁寧に養生をしておきましょう。
さらに、コーキングの効果を高めるために、プライマーを散布しておきます。
プライマーが完全に乾いたら、ここに防水コーキングを埋めていきます。
防水コーキングが乾いてしまう前にマスキングテープを剥がしたら完成です。

コーキングを使った対処方法は、雨漏りの原因箇所がわかっている場合のみに行うことができます。
それは、原因箇所が判明していないにもかかわらずコーキングを使ってしまうと、屋根がコーキングだらけになってしまって見た目が悪くなってしまうおそれがあるからです。
また、被害箇所が特定できていないにもかかわらず作業を行ってしまうと、手間がかかるうえに雨漏りの対処ができない可能性すらあります。
加えて、自分でできる雨漏りの修理というのは、そのほとんどが高所での作業となるため、危険を伴うのを自覚することが大切です。
まずは自分で行える作業かどうか見極めて、難しいようであれば無理せずすべて業者にまかせるようにしましょう。

まとめ

少ないコストで当面の被害を抑えられるため、上記のような自分でできる雨漏りの応急処置方法に魅力を感じる方は多いかと思います。
ただし、ここで紹介した自分で行うことができる雨漏りの修理は、あくまでその場しのぎの応急処置であり、根本的な原因の解決には至らない可能性が高いです。とりあえずの応急処置の状態で長く放置していると、ある時を境にかえって被害が拡大してしまう危険性もあります。
応急処置で安心せず、最終的には技術や知識のある専門業者へ依頼することを忘れないようにしましょう。